1. HOME
  2. ブログ
  3. 事務所内ブログ
  4. キャッシュフロー計算書~3つのC/F編~

BLOG

ブログ

事務所内ブログ

キャッシュフロー計算書~3つのC/F編~

税理士法人PLUS-ONEの住本です。

タイトルのC/F計算書(キャッシュフロー計算書)は企業の一年間の「資金の流れ」を示します。

 

C/F計算書では、3つのC/Fが出てきますが、その前に家計簿から資金の流れを読み取ってみましょう。

 

  • 給料 25万円 ②家賃 ▲13万円
  • 食事 ▲8万円 ④洋服代 ▲5万円      ←生活費 ▲1万円(営業C/F)

 

⑤エアコン ▲10万円 ⑥エアコン下取り 3万円 ←投資 ▲7万円(投資C/F)

 

⑦親からの借金 10万円 ⑧奨学金返済 ▲2万円 ←借金・返済 +8万円(財務C/F)

 

以上より、生活費の不足▲1万円と投資の不足▲7万円を借入8万円でまかなったという流れが分かります。これが「資金の流れ」であり、キャッシュフローです。

 

C/F計算書は企業の1年間の資金の流れを3つのC/Fに分けて考えます。家計における生活費が営業活動によるC/F、投資部分が投資活動によるC/F、最後に借金やその返済が財務活動によるC/Fになります。

 

◎営業活動によるC/F (略:営業C/F)

営業C/Fは企業が本業でどれだけのキャッシュを増やしたかを示しております。

よって、営業C/Fがマイナスの場合、本業でお金が増えていないという事です。

たとえP/Lで当期純利益が黒字だったとしても、営業C/Fがマイナスなら、何か問題があるかもしれません。

 

◎投資活動によるC/F(略:投資C/F)

投資C/Fは企業がどれだけ投資にお金を使ったかを示しています。ここでいう投資とは、建物や機械、ソフトウェア等の固定資産を購入したものをいいますが、ほかにもお金を定期預金に預けた場合も投資です。また、購入した固定資産を売却して入ってきたお金は投資C/Fのプラスになりますし、定期預金を解約または満期によってお金を受け取った場合もプラスになります。

 

◎財務活動によるC/F’(略:財務C/F)

財務C/Fは株主や銀行とのやり取りです。企業が株主から出資してもらったり、銀行から借り入れをしたりした場合、財務C/Fがプラスになります。逆に株主に配当を支払ったり、銀行に借入を返済したりした場合には、財務C/Fがマイナスになります。

 

今回は3つのC/Fをお伝えしましたが、次回はC/F計算書のサンプルを見ながら資金の流れを読んでいきたいと思います。

 

~出典:一般社団法人 実務能力開発支援協会 P/L・B/Sアナリスト検定WEB試験・WEB講座より~

 

関連記事