最近読んだ本について
こんにちは、税理士法人PLUS-ONEの大川です。
今回はいきなり本題に入ります。
今回取り上げる本はこちらです。
『リスキリング超入門』 徳岡晃一郎他著 (KAWOKAWA社) 1600円+税
【内容】
序章 DXよりも重要な「戦略的学び直し」
第1章 世界の変化と立ち遅れる日本
第2章 ビジネスパーソンのレジリエンスを高める
第3章 「シナリオ」を身につける ~不透明な未来を見通す力~
第4章 「スピード」を身につける ~世界に通用する速さを生む決断力~
第5章 「サイエンス」を身につける ~決断を支える合理的思考力~
第6章 「セキュリティ」を身につける ~自分の土俵を創り、守る力~
第7章 人生100年時代を生き抜くために ~世代別リスキリング方法~
岸田総理は昨年、今後5年間で1兆円を「リスキリング」の支援に投じる方針を打ち出しました。企業や個人でも「リスキリング」に対する関心は高まっているかと思います。
では、皆さんは何をリスキリングしたいですか。現在の仕事で使っている知識のアップデートでしょうか。はたまた人生100年時代に向けて、手に職をつけるための資格の勉強でしょうか。
この本では、リスキリングを通じて今本当に身につけるべきなのは、デジタル社会の進展を活用していく力としています。その中で、4つのS(シナリオ、スピード、サイエンス、セキュリティ)を身につけるべきだと結論付けています。
デジタル化という言葉を聞くと、それだけで遠慮してしまう人もいらっしゃるかと思います。では皆さん、東京から大阪まで移動するのに歩いていきますか。ほとんどの方は新幹線、飛行機、車と答えるのではないでしょうか。デジタル化は目的ではなく手段です。「早く移動する」という目的があるから、新幹線などといった手段を使うわけです。
しかし、現状の日本ではその遅れが顕著です。いつになったらネット投票は解禁されるのでしょうか。マイナンバーに引っ付けて投票を行うことが出来れば、色々なものが削減できるはずです。そういった日本の悪癖に気づき、問題解決に向けてどのように考えていくべきかの手段を紹介しています。
リスキリングは「考え方」を学ぶべき、というのは新しい着眼点だと思います。だからこそ超入門となっているのでしょう。
【読書にあたって】
全257ページ。リスキリングとは言っても、何をしたら良いかわからないという方はぜひおすすめしたい本です。また、人生100年時代に向けて、年代別に学ぶべきことを守破離に分類して紹介をしています。学ぶに遅すぎることはありません。内容に少し難しいところは出てきますが、読み終えた後の満足感が勝る一冊です。
来月紹介する本を少しだけ。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者である山田真哉氏が20年に一冊の本とべた褒めしていた経営戦略とマーケティングに関する本です。お楽しみに。
それでは皆さん、素敵な読書ライフを!