労働分配率

㈱PLUS-ONEサービスの西川です。
今回のテーマは労働分配率です。
労働分配率は「付加価値のうち人件費が占める割合」のことを言います。
算式は「労働分配率=人件費÷付加価値×100」となります。
ここでいう付加価値は複数の定義がありますが簡単にいうと「売上高から外部に支払った価額を引いた金額」です。「外部に支払った価額」は仕入、材料費、外注費、運賃などが挙げられます。
なお、付加価値を粗利や限界利益とする考え方もあります。
労働分配率については良い悪いというのはなく。目安としてとらえるのが良いと思います。
単純に自社の推移を確認したり、目標にしている同業他社と比較したり、自社にとって付加価値と人件費のバランスが取れているか検証したりする目安として利用することが多いです。
まずは、自社で事業年度ごとに比較するか月別で比較すると参考にしやすいと思います。
労働分配率が上がるということは、人件費が増えたか、付加価値が小さくなったかということになります。
例えば、人件費が一定で付加価値が小さくなったとしたら生産性が落ちているサインかもしれません。
昨今、賃上げの動きが活発化しており人材採用にも大きく影響しています。
労働分配率は人を採用した場合、どのくらいの付加価値にすれば良いのかを判断する一つの指針になると思います。