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最近読んだ本について

こんにちは。税理士法人PLUS-ONEの大川です。

先月のブログでこんな問題を出しました。

「世界で一番売れた書籍は何でしょうか」

答えは聖書です。日本人にとってはなかなか思いつかない回答かもしれませんが、販売部数は50~60億部とされ、発行部数でいえば3880億部という説もあります。ある分野で権威があり必読とされる書物を“バイブル”というのも、この数字をみれば納得です。

 

今月紹介する本は、聖書ほど売れたものではありませんが、世界で売れた書籍のトップ10には入る作品です。

『星の王子さま』 サン=テグジュペリ

 

この作品を読んだことのなかった私は、てっきり大人が子供を寝かしつけるための絵本のように、優しく心温まるような内容だと思っておりました。しかし、実際に読んでみて、非常に考えさせられることが多いものでした。1943年に出版された作品ですが、現代にも通じるような内容だったのが驚きです。

あらすじは、操縦士の「ぼく」がサハラ砂漠に不時着する。1週間分の水しかなく、周囲1000マイル以内には誰もいないであろう孤独で不安な夜を過ごした「ぼく」は、翌日、一人の少年と出会う。その少年は、ある小惑星からやってきた王子であることを「ぼく」は知るところから始まります。

作品は大きく2つに分けられ、1つは王子が小惑星をいくつか訪れ、そこで変な大人達と出会うフェーズ、もう1つは最後の小惑星「地球」に降り立って、大事なことに気づいていくフェーズ。

 

この作品で伝えたかったことは、「大切なものは目に見えない」という言葉に集約されるのですが、それ以外でも自分は変な大人になっていないかということを考えました。四番目の星にいる実業家(ぼくは持ち主で、花の役に立っていた。でもあなたは星の役に立っていない)と六番目の星にいる地理学者(探検家が集めた情報を、机に座ったまま記録する)は、このような仕事をしていないかとハッとさせられました。

また、地球で出会ったキツネと王子とのやりとりで、「友達が欲しいなら我慢強くなることだ」というのは、今の時代にこそ腑に落ちる言葉です。

本の帯に「自分と向き合う。たまにはちょっと、立ち止まってみませんか。心が少し疲れたあなたに。」とあるのですが、今の私にはグサッと刺さりました。お見事。

 

【読書にあたって】

全143ページ。一読では内容がわからない人もいるかと思います。作品を読んで、いろんな方の感想(レビュー)をみて、自分なりの感想を持っていただければと思います。

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