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キャッシュフロー計算書②~読み方編~

税理士法人PLUS-ONEの住本です。

前回は3つのC/Fをお伝えしましたが、今回はサンプルを見ながら資金の流れを読んでいきたいと思います。

キャッシュ・フロー計算書

 

営業活動によるC/F

税引前当期純利益       400

減価償却費          20

・・・           ・・・

営業活動によるC/F      200 ←本業で資金を生み出している

投資活動によるC/F

有形固定資産の取得額    △350

無形固定資産の取得額    △150

投資活動によるC/F     △500 ←積極的な投資姿勢

財務活動によるC/F

長期借入金の返済による支出 △100

株式発行による収入      400

配当金の支払額        △50

財務活動によるC/F      250 ←△300のうち250を財務C/Fでまかなった

現金及び現金同等物の増加額    △50 ←残りの50は手元の現金預金から取り崩した

現金及び現金同等物の期首残高   400

現金及び現金同等物の期末残高   350

 

上記のC/F計算書から、営業C/Fと投資C/Fのバランスを見てみると、営業C/Fは200ですが、投資C/Fは△500です。営業C/Fより300も多く投資していますから、積極的な投資姿勢がわかります。

では、差額300の資金の工面については、財務C/Fがプラス250なので、差額300のうち250は財務C/Fでまかなったことが分かります。

さらに不足する50は、一番下の2つを見ると「現金及び現金同等物」の残高が期首は400、期末は350ですから、手元の現金預金を取り崩したことが分かります。

 

以上をまとめると、

「この会社は増資資金250と営業C/Fの200、さらに手元資金の50の合計500を投資C/Fとして投資にあてた」とうい資金の流れが読めました。

皆さんも是非、C/F計算書から自分の会社の一年間の資金の流れを読んでみるのはいかがでしょうか。

~出典:一般社団法人 実務能力開発支援協会 P/L・B/Sアナリスト検定WEB試験・WEB講座より~

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