ブログ更新【最近読んだ本について】
こんにちは。税理士法人PLUS-ONEの大川です。
2月16日から令和7年分所得税の確定申告が始まり、税理士業界はいよいよ繁忙期の本番を迎えます。私は所得税の業務が好きなので、この時期は楽しみながら仕事に向き合っています。
しかし、申告期限が迫ってくると、どうしても「終わらせること」が最優先になりがちです。予期せぬトラブルが発生しても、具体的な解決策が見当たらないまま、つい「どうにかする」と無理に引き受けてしまうのが今の私の課題です。
そんな自分への指針として、今回ご紹介したいのが次の本です。
『どうにかする』 パウロ・サバジェ 著(NewsPicks Publishing)

- 本書の核となる考え方
私たちはつい「完璧な解決策」や「抜本的な改革」を求めがちですが、現実には予算、時間、ルールといった多くの壁が立ちはだかります。本書は、既存のシステムを壊すのではなく、「今あるものを利用し、システムの隙間を縫うように進む」ことの重要性を説いています。
税理士という職業柄、私はお客様に対して「100点の完璧な回答」を提示することにコストをかけすぎてしまう傾向があります。しかし、状況によってはお客様が求めているのは、時間をかけた100点よりも、「即座に返ってくる80点の回答」なのかもしれません。
- 4つのワークアラウンド(回避策)
著者は、世界中のイノベーターが共通して使っている手法を「ワークアラウンド(回避策)」として4つに分類しています。
①便乗: 既存のシステムや人間関係をそのまま活用する
②抜け穴: 既存のルールを解釈し直し、味方につける
③誘導路: 既存の流れを遮り、別の方向へと向ける
④次善策: 手持ちの限られたリソースを、本来とは別の目的に転用する
- なぜ今「どうにかする」力が必要なのか?
本書では、その理由を以下の3点にまとめています。
①変化への即応性: 完璧な計画を練っている間に、状況は刻一刻と変化してしまう。
②リソースの有効活用: ゼロから作るのではなく、既存の「資産」を再定義する視点が持てる。
③「はみ出し者」の知恵: 非公式な経済や過酷な環境で培われたサバイバル術にこそ、本質的な解決策が眠っている。
4.結びに代えて
全306ページにわたる本書には、私が苦手とする「まとまらなくても構わない」「行動してから考える」といった考え方も多く含まれています。しかし、この「どうにかする」力を取り入れることで、職場全体のスキルアップを図りつつ、自分自身も楽しみながらこの繁忙期を乗り越えていきたいと思います。


