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ブログ更新【最近読んだ本について】

こんにちは。税理士法人PLUS-ONEの大川です。

 

四月上旬に行われた会計事務所の勉強会での出来事をお話します。

リアルでお会いするのは久しぶりの税理士先生が、私と目が合うや否や、突然名刺を差し出されました。数度お会いしている方で、以前にも名刺を交換した記憶があったので、私は非常に困惑しました。話を聞いてみると、名刺交換の目的はその先生が最近出版した本の宣伝でした。名刺の表面のQRコードから書籍が購入できるというもので、商魂たくましい先生だなと感心しつつ、早速書籍を購入させていただきました。このようなやりとりで書籍を購入したのは初めてですが、こういった出会いも運命かもしれませんので、読んで実務に役立てたいと思います。

 

今月紹介する本は、

『論語』(全文完全対照版) 野中根太郎訳 誠文堂新光社

『論語』は孔子とその高弟の言語を、孔子の死後に弟子が記録した書物です。先月紹介した『老子』は日本人にとって馴染みが薄い書籍でありますが、『論語』は儒教の入門書として紹介されるだけでなく、その教え(信義、誠実、勤勉、礼儀正しさ、時間に正確)が日本人に好まれ、ビジネス社会や日常生活に浸透しています。

また、高校の授業で漢文を勉強された方でしたら、

「子曰く、学んで時に之を習う。亦た説(悦)ばしからずや」の一文を記憶されているのではないでしょうか。師から学んで、その学んだことを自分で繰り返し復習、練習し、実践して、それが身についていくのがわかるととてもうれしいものだという意味です。学びは人生の喜びであることを説いた教えです。

 

「子曰く、故きを温ねて新しきを知らば、以て師と為るべし」

温故知新の由来も論語にあります。温故知新の部分だけ切り取られがちですが、

昔のことをよく調べて学ぶことで、現在や未来に役立つことがよくわかるようになる。これができて初めて人の師となれるという意味です。

 

「子曰く、伯夷、叔斉は、旧悪を念わず。怨み、是を用て希なり。」

伯夷と叔斉(いずれも人名)は、悪を憎んでも人を憎まずで、だから人にも憎まれなかった。

悪を憎んで人を憎まずですね。

 

私が論語で一番好きな言葉は

「子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者」です。

 

【読書にあたって】

全421ページ。498の教えが書かれています。

渋沢栄一氏が人生の指針とした書籍ですので、ぜひ味わいながら読んでいただきたいと思います。

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