ブログ更新【最近読んだ本について】
こんにちは。税理士法人PLUS-ONEの大川です。
2026年が始まり、早くも半月が経過しました。年始に立てた目標は順調に進んでいますでしょうか。「年始の目標の90%は1月15日までに頓挫する」という話を本で読んだことがあります。厳密な統計データではないかもしれませんが、どこか頷ける部分があるのではないでしょうか。
目標が頓挫する主な理由は、「①見積もりが甘すぎる」「②目標が抽象的で、具体的な行動に落とし込めていない」の2点だそうです。もし既に計画が止まってしまっている方は、これらを踏まえて目標を再設定してみるのも良いかもしれません。
さて、今月ご紹介する本はこちらです。
『「指示通り」ができない人たち』 榎本博明 著(日本経済新聞出版)

- 第1章: 認知能力の改善が必要な人
- 第2章: メタ認知能力の改善が必要な人
- 第3章: 非認知能力の改善が必要な人
- 第4章: 能力改善の3つの柱
〇時代を問わない「認知」の課題
近年、『AI vs 教科書が読めない子どもたち』や『ケーキの切れない非行少年たち』など、本書と似たテーマの書籍が増えたように感じます。もっとも、2000年頃にも『分数ができない大学生』がベストセラーになっており、これはいつの時代も共通の課題なのかもしれません。
本書では、なぜ「指示通り」に動けないのかという原因を、主に「認知の歪み」や「コミュニケーション能力の低下」に焦点を当てて解説しています。
- 文脈理解力の欠如: 言葉の裏にある意図や背景を汲み取れず、表面的な言葉だけで判断してしまう。
- 「自分流」への固執: 「守・破・離」の「守」を軽視し、基礎ができていない段階で勝手にアレンジを加えて失敗する。
- メタ認知の低さ: 自分が「何を分かっていないか」を客観視できていないため、分かったつもりになり、適切な質問ができない。
これらを改善するための有効な方法として、著者は「読書」を挙げています。
〇「伝わらない」を前提としたコミュニケーション
一方で、本書は指示を出す側(上司やリーダー)の伝え方にも問題があると論じています。「言ったはずだ」という思い込みを捨て、対策を講じることが重要です。
「言葉は本来、伝わらないものである」という前提に立ち、互いの認知のズレをいかに埋めていくか。現代におけるコミュニケーションの本質を問い直す一冊です。
【読書にあたってのアドバイス】 全228ページ。本書には「周囲にこんな人はいないか?」という具体的な事例が多く紹介されています。身近な誰かを思い浮かべながら読むと、その人への具体的な対処法が見えてくるはずです。 (※事例の描写がやや長く、重複を感じる部分もありますが、そこは適宜読み飛ばしても良いかもしれません。)


