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ブログ更新【地震予知】

こんにちは。税理士法人PLUS-ONEの大川です。

今年もあと2か月と少しを残すばかりとなりました。

早いですが今年を振り返ると、元日から能登半島地震があり、8月には南海トラフ巨大地震に対する臨時情報も出されました。改めて地震大国であるということを認識する年です。

ここ数か月のブログでは天気と絡めてお話をしてきましたので、今月は地震予知を天気と絡めてお話ししようと思いましたが、特に関係がないので止めます。「地震雲」という地震の前兆に奇形な雲が観測されるというものはありますが、科学的根拠はありませんので。

 

地震予知の定義は、「いつ、どこで、どの程度の地震が起きるか」を予知するもので、防災に役立つようなものです。「南海トラフ地震はこの30年の間に70%の確率で起こる」というのも、長期的に見れば地震予知といえますが、防災に役立つような情報とはなりえません。現状、地震予知というものは不可能というのが大方の見解のようです。

 

昔は地震予知に関して、楽観的に考える研究者が多かったと聞いています。1975年に中国で発生した地震については事前に警報が出され、大きな被害を防ぐことができたからです。しかし、この翌年に起きた大地震の予知はできず約20万人の死者を出したこと、1975年の地震はこの地震特有の顕著な前兆があり、他の地震の予知に適用できるような普遍的なものではなかったということが後の研究でわかり、楽観的に考えることがなくなってきました。日本では、まだ一度も地震予知が成功した事例はありません。

人類は地面の下で何が起きていることを事前に把握できません。約38万キロ離れた月に行くことはできても、地面の下はまだ12キロしか到達したことがないのですから。

緊急地震速報も地震予知ではなく、地震の初期微動を感知し、警報を出しているに過ぎません。そのため、現在の地震対策は「減災(起きた地震に対して、いかに被害を少なくするか)」が論点となることが多いです。

 

「地震予知はできない」という考えがあるからこそ、普段から地震に備えておくことは大事です。巨大地震が起きたときの行動、皆さんは想定していますか。

これについては、東京消防庁にマニュアルがありますので参考に。

https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/bou_topic/jisin/point10.html

 

地震のメカニズム、過去の地震、津波との関連、マグニチュード0の地震など、まだまだ地震については書きたいことがたくさんあるのですが、最後に。

ジュンク堂池袋本店は、気象・地震についての書籍コーナーが7階にあります。私は行くたびに気象や地震の本棚をいつも見ているのですが、その中に、私が生まれる前の昭和51年に出版された地震予知の書籍が販売されています。50年近く前のものであり、当然その間も研究が進んでいるので、今更その書籍を購入する人はおらず、売れ残ると思っています。

売れ残っていることを最初に確認してから、少なくても5年以上は経過しているので、早くその書籍が売れて欲しいなと思う反面、売れずに残っていることにホッとしている自分がいます。

 

来月からはまだブログを読書関連に戻そうと思っています。読書の秋ですしね。

 

 

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