ブログ更新【中秋の名月】
こんにちは。税理士法人PLUS-ONEの大川です。
2024年9月17日は中秋の名月です。
私が子供の頃、中秋の名月の日には家族でベランダに出て御飯を食べていました。
今では考えづらいのですが、当時は肌寒く、すぐに部屋に戻った記憶があります。
調べたところ1983年9月の平均気温(東京)は23.1℃でしたが、2023年9月では26.7℃まで上昇しています。今後は蒸し暑くてすぐに部屋に戻ってしまいそうです。
というわけで、今回は中秋の名月に天気(天候)を絡めてお話していきます。
中秋とは旧暦の8月15日を指します。旧暦では7~9月を秋としますので、8月15日はちょうど秋の真ん中になります。この頃は1年を通じて最も月が美しい時期とされ、平安時代の貴族は、この日に月を眺めて和歌を詠む「観月の宴」を開いたそうです。
昔から秋の月は美しいと言われていますが、
- 秋の空気は一年の中で水分量が少なく、乾燥していて澄んでいる。
- 月は夏に低い位置を通り、冬になるにつれ高い位置を通る。
という論理的な理由があります。
先日のことですが、中秋の名月=十五夜と説明されている方がいらっしゃいました。
2024年でいうと中秋の名月は9月17日で、満月(十五夜)は9月18日になります。これは今年だけずれているというわけではなく、むしろ同日になることがまれで、次に中秋の名月と満月が重なるのは、2030年9月12日となっています。(大川調べ)
もともと十五夜は旧暦15日の夜をすべて指す言葉です。そのため本来は旧暦8月の十五夜を中秋の名月と呼ぶのが正しいようですが、現在では旧暦8月15日を中秋の名月と呼んでいます。そのため中秋の名月=十五夜というのは、本来の意味では正しく、現在の意味では違っているということになります。
難しい話はさておき、中秋の名月の過ごし方を考えましょう。
中秋の名月楽しみ方の一つに、「団子を食べる」というのがあります。月見団子です。
中秋の名月は平安時代に中国から伝わった習わしですが、中国では伝統菓子である月餅を供えるそうです。日本では芋や豆を供え、それが形を変えて月見団子となったそうです。昔の農民は、月を見て時の流れを知り、季節の変わり目を知りました。そして、秋は作物の収穫期。月に模した団子を供え、豊作への祈りや感謝を表すとともに、供えた後の団子を食べることによって、健康と幸福を得られると考えられていました。
すすきを供えるというのも楽しみの一つです。
芋や豆を供えて豊作への感謝をするという話を先にしましたが、稲はまだ収穫前の時期です。そのため、穂の出たすすきを稲穂に見立てて飾ったといわれています。
古くからすすきは神様の依り代と考えられていたため、お月見のすすきには悪霊や災いなどから収穫物を守るという意味も込められました。お月見に使ったすすきを捨てずに玄関や軒先に飾って、災いから家を守る風習を残している家も時々見受けられます。
最後に、やはり問題は当日の天気です。
晴れてお月見できれば良いですが、秋の美しい月を楽しむ、作物の収穫に感謝するということであれば、天気予報を確認しながらご自身の予定に合わせて計画されてはいかがでしょうか。